バフェットがアップルに投資した理由の詳細インタビュー

アップル株買い増しの理由がバフェットによって詳細に語られました

日米CNBC放送で、バフェットのインタビューが公開されました。久しぶりに日本語で読めるバフェットの投資哲学。しかもハイテク企業のアップルに対しての投資哲学。とても面白い内容でした。

 

「アップル株 買い増しの理由」

(2017 年 2 月 27 日 米 CNBC 放送より)

 

――1~2カ月前だったと思いますが、選挙後に約 120 億ドルを新規に株式に投資したと伝えら れ、注目を集めました。それ以降も投資を続けていらっしゃるのですか。

 

 

Warren Buffet:それは正確ではないのですが、確かに 2 つのグループで、株式を新規に購入 しました。選挙の少し前からだと思いますが、140 億…200 億ドルを新規に投資したかもしれま せん。

 

――200 億ドルですか?!10 億単位で数えていらっしゃるんですか。

ええ、20 で数えるのをやめました(笑)

 

――なぜ今なんですか?個々の銘柄を見て買うのですか。

 

もちろん個々の銘柄をみます。FRB(米連邦準備理事会)とも、選挙とも関係ありません。FRB が異例の行動を起こしていたら、金利とは関係あったかもしれません。でも関係はありません。 FRB はそれほど大きな動きをしていませんから。いくつかのことをしたかったのです。そして資 金がありました。私は投資が好きなんです(笑)そして 200 億ドルあったら、これらの企業に投 資していた方がいいですからね。私は企業を株式とはみません。事業としてみるのです。事業の 小さな断片としてみます。国債に投資するより、これらの企業に投資した方がずっといいですか らね。そうした決定には何の問題もありません。

 

――伝えられているように、アップルや航空会社に投資されたのですか。

 

よい推測ですね。でも 200 億ドルというのは、13F(機関投資家が四半期ごとに SEC=米証券取引委員会に提 出する報告書)でわれわれが知っているよりも多いですよね。 13F は 2016 年 12 月末までですが、それ以降かなりの投資をしました。

 

――何にですか。アップルを買い増したのですか。航空会社ですか。

 

今はもう買っていません。株価が今の水準でなかったら買っていたでしょう。年末以降、かな りのアップル株を追加購入しました。

 

――すでにアップルの第5位――第3位株主ですか?

 

そんなところでしょう。

 

――確認させてください。12 月 31 日時点でアップル第5位の株主ですね。

 

保有額 70 億ドルで す。あとどのくらい購入したのですか。 明日考えを変えるかもしれませんが、決算が発表されて以来アップルは買っていません。株価 が急騰しましたからね。オフィスにいる 1 人が約 1000 万株を保有していて、私、バークシャー が 1 億 2300 万株、ですから 1 億 3300 万株くらいですね。

 

――オフィスの 1 人というのは、トッドさん(運用担当のトッド・コームズ氏)ですか、それと もテッドさん(同テッド・ウェシュラー氏)ですか。

 

はい。

 

――どちらですか。

 

それは言えません。

 

ーー1 人が買って、その結果、あなたが追加で取得したのですか。

 

1 人は以前から 1000 万株を保有していました。そのあと私がさらに 1 億 2300 万株くらいを取 得したのです。

 

――なぜですか?

 

気に入っているからですよ。(笑)

 

――あなたは以前から自分はハイテク投資家ではないと言っていらっしゃいます。

 

でも今は… (ノキアの折り畳み式携帯を取り出し)あまりハイテクとは言えませんよね。

 

――高く上げて見せて下さい。

 

(アップルには)まだ開拓していない市場がたくさんありますよ。86 歳でまだ持っていない人 がいますからね。

 

――あなたはハイテク投資家ではないと言いながら、アップル株に投資し、バークシャーは今で は第 5 位、もしかしたらそれ以上の大株主かもしれません。

 

IBM はバークシャーの投資先では第 3位ですよね。 アップルは確かに技術を使っていますが、かなりの程度まで消費者向け製品です。消費者向け の側面がありますね。私はフィル・フィッシャー氏が書いた投資に関する本を以前にも称賛した ことがありますが、その 1 冊が 1960 年ごろに執筆した “Common Stocks and Uncommon Profits” (邦訳「フィッシャーの「超」成長株投資―普通株で普通でない利益を得るために」フ ォレスト出版 2000 年)という本で、とても感銘を受けて、本を読んだ後にフィッシャー氏のサ ンフランシスコの小さなオフィスを訪ねたくらいです。投資家には是非この本を読んでほしいで すね。まだ出版されています。彼がここで提唱しているのは scuttlebutt(うわさ、ゴシップ)と いうもので、私も影響を受けました。これは外に出て、ある製品について人々がどのように感じ ているかをできるだけ調べるという手法です。基本的には質問をするのですが、アップルはかな り手ごわい製品を持っているようにみえます。そして極めて有益な製品です。私は使いませんけどね。ティム・クック氏(アップルの最高経営責任者=CEO)にいつもからかわれます。重要な のはアップルの将来の収益力に基づいた決定だということです。クック氏は素晴らしい仕事をし ていると思います。惜しみなく投資をしています。研究施設で何が行われているかは知りません が、顧客がどう考えているかは分かります。多くの人によく話を聞いているからです。

 

――投資についてクック氏と話をしましたか?

 

いいえ、投資については話していません。われわれの 13F やそれ以前に提出した書類もみるこ とができるので、バークシャーのだれかがアップル株を保有しているのは知っているでしょう。 私は年に 2 回くらいクック氏に会います。

 

――1 億 3300 万株を保有しているとおっしゃいましたか?

 

そうです。

 

――12 月 31 日時点で 70 億ドル相当というのはどのくらいの株式数ですか。

 

年末には 5900 万株だったと思います。

 

――つまり保有株を 2 倍以上に増やしたということですね。

 

そうです。どれくらい買えるか考えると驚きですね。われわれは 7000 万株強を買い増しまし た。すべて決算発表前にです。ですから 20 営業日ほどでこれだけ購入したことになります。

 

――決算は人々の予想を上回り、株価がハネ上がりました。

 

予想をそれほど大きく上回ったとは思いません。

 

――でも株価は決算を受けて急上昇しました。

 

そうです。だからもっと買えなかったのです。そうでなかったらもっと買っていたでしょう。 でもアップルは毎四半期、売上高や粗利益率の見通しを発表しています。そしてそれはかなり正確です。ですから 10~12 月期の業績がそれほど予想外だったとは思いません。でもアップルの ビジネスは本当にたぐいまれなものだと思います。市場システムの常として、良い製品を出した らあらゆるところから攻撃を受けます。アップルはとても賢い人たちが経営しています。

 

バフェット トーク [2017年3月02日(木)12:35] | 日経チャンネルマーケッツ

 

 

アップルは消費者向け製品

バフェットがアップルをハイテクというより、消費者向け製品と認識しているのは驚きました。40代でiPhoneなどを利用している人が消費者向け製品という概念を理解できるのはわかるとして、バフェットの年齢でアップルのビジネスの仕組みについてここまで詳細に理解できていることが、さすがとしか言い様がありません。バフェットの脳は一体何歳まで進化していくのでしょうか。爪の垢を煎じて飲みたいと思います。

 

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米国株中心のバフェット流世界分散投資でアーリーリタイア!
米俵まさる

株式配当不労所得でワークライフバランスとマネーライフバランス
(不労所得で家族を幸せに)

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