世界最大のヘッジファンド創業者レイダリオがアメリカ経済を厳しいとコメントした

レイダリオの公開メモ

現代の世界トップレベルの投資家、レイダリオ。レイダリオのコメントは、賢人ウォーレン・バフェットとは違う角度から示唆を与えてくれる。

 

www.businessinsider.jp

  • 世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーターの創業者レイ・ダリオ(Ray Dalio)氏は、最近公表したメモの中で、アメリカ経済の現状について語った。
  • ダリオ氏は、アメリカ経済の下層60%は困窮していると言い、さまざまな統計データを用いてそれを説明した。
  • 同氏は、もし自分が連邦公開市場委員会(FOMC)の政策を動かしていたなら、その下層60%に注視するだろうと述べた。

厳しい。

アメリカ経済の現状を語ったレイ・ダリオ氏の最新メモに、他の言葉は見当たらない。約1600億ドル(約18兆円)を運用する世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーターの創業者であるダリオ氏は今週23日、LinkedInにメモを投稿し、アメリカ経済を上層40%と下層60%に分けた。

これは、ニュースで報じられる数字が成長と健全な経済を示す一方で、その水面下では注意を払うべき問題が進行していることを示そうとするものだ。

この下層60%について、ダリオ氏が引用した統計データは明らかに不振を示している。メモの主なポイントは以下の通り(下線による強調は、ダリオ氏によるもの)。

  • 1980年以降、下層60%の平均世帯における実質所得は、横ばいもしくは若干の下降傾向にある(一方、上層40%は上昇している)。
  • 上層40%が今日、所有する富は、平均して下層60%の10倍。1980年の6倍から、その差は拡大している。
  • 下層60%のうち、何らかの形で収入を蓄えているのは、わずか3分の1(現金もしくは金融資産)。
  • 下層60%のうち、退職金貯蓄口座(年金や確定拠出年金、平均2万ドル以下)を持っているのは、わずか3分の1の家庭。
  • 下層60%の早期死亡者の数は2000年以降、約20%増加している。その最大の要因は、薬物中毒による死亡者(2000年以降、2倍に)と自殺による死亡者(2000年以降、50%以上増加)の増加だ。
  • 上層の40%が教育にかける費用は、下層60%の4倍。
  • 大卒資格を持たない主たる所得者の平均世帯収入は、大卒資格を持つ所得者の2分の1。
  • 大卒資格を持たない中年白人の離婚率は、1980年以降、11%から23%に増加、2倍以上に。
  • 大卒資格を持たない働き盛りの白人男性のうち、職に就いていない人の割合は、1980年以降、7%から15%に増加。

言い換えれば、アメリカ経済はその見た目ほど健全ではないということだ。そしてダリオ氏は、人口動態や技術の変化により、「この2つの経済の緊張は、今後5年から10年で高まるだろう」と警鐘を鳴らす。

これがどうマーケットに関係するのだろうか? Business Insiderでは今年9月、ブリッジウォーターが顧客に対し、FOMCは政策金利の引き上げによって過ちを犯そうとしていると述べたと報道した。こうした見方は、ダリオ氏の最新のメモにも表れている。「全国平均の統計データを使うことで、FOMCが本来の姿以上にアメリカ経済を健全だと評価する可能性がある」

 

日本でも広がる格差

日本でも、銀座、渋谷、六本木などにいると感じることがなかなか難しいのですが、東京の山奥にキャンプなどに行く途中、郊外を車で走ったり、スーパーに寄ると、都心部との格差を至るところで感じます。車の販売店に置いてある車種。スーパーの商品価格帯と置いてあるモノ。洋服店のタイプ。こうしたことは、私が10年以上昔から感じていた違いですが、この1,2年でさらにはっきりと違いが出てきていると感じます。アメリカで起きている問題は、アメリカと似た価値観の社会形成を進めている日本でも起きる可能性の高い未来の予感がしています。

 

 

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※投資はご自身の判断と責任において行ってください。 

 

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米俵まさる